王の眠る地ルクソール

August 05, 2012

カイロ滞在後に向かったのは、ナイル川中流域の町ルクソール。ここは歴代のファラオ（王）たちが眠っている「王家の谷」や、「カルナック神殿」をはじめとする巨大遺跡建造物が数多く存在する場所として有名な町だ。（＊写真はカルナック神殿のラメセス2世像）

ルクソールまでは列車を利用。写真は意外ときれいなカイロのラムセス駅。

料金は170EGP（約2,200円）。ちなみに外国人旅行者は1等席しか買うことができない。広めのシートはふかふかで座り心地が良い。

夜10時にカイロを発った列車は、翌朝10時にルクソールに到着した。

ルクソールはナイル川を挟んで東岸と西岸に遺跡が集中している。初日は宿で借りた自転車（10EGP）で東岸の遺跡を巡ってみることに。

まず向かったのは「カルナック神殿」。エジプトでも最大規模の遺跡らしい。

神殿入口に並ぶスフィンクス像。

セティ2世の神殿。

礼拝堂に描かれている壁画。

第2塔門の入口には巨大なラメセス2世の像が立っている。

カルナック神殿の一番の見どころである大列柱室。巨大な柱一本一本に様々な壁画が描かれている。じっくり見ていると時間が足りない。

第3塔門にそびえ立つ2本のオベリスク。

オベリスクに彫られたヒエログリフ。

続いて向かったのは「ルクソール神殿」。

かつて、ルクソール神殿とカルナック神殿はスフィンクスが並ぶ参道によって結ばれていたという。カルナックからここまで自転車で移動してきたけど、2kmほどはあったはず。

神殿内には神様の壁画がびっしり描かれている。写真右から2番目の鳥人はホルス神と呼ばれるハヤブサの頭を持つ天空の神。

この日の晩飯は宿の人に勧められた「タウヒード」というレストランの牛肉の壷焼きセット（25EGP）。壷焼きのタジンには肉厚の牛肉がごろごろ入っていてボリューム満点。モロヘーヤスープも味がしっかりしていてめっさ美味かった。

ルクソール2日目は西岸の遺跡を巡るツアーに参加。料金は移動費のみで50EGP（約640円）だった。まず訪れたのはファラオの墓で有名な「王家の谷」。ここには60を超える王家の墓が発見されている。1枚のチケットで3つの墓を選んで見学することが可能。ツアーではラメセス1世と3世と4世の墓を見学した。残念ながら墓の中は撮影は禁止だったが、特にラメセス3世と4世の墓の内部に描かれた壁画の数々には圧倒された。この壁画を見るだけでも十分ルクソールに来た甲斐があったってもんだ。

続いて向かったのは、エジプト初の女王「ハトシェプスト女王の葬祭殿」。

列柱室に並ぶ柱。

牛の乳搾りの様子？が描かれた壁画。

ハトシェプストの顔をしたオシリス神列像。

最後に向かったのが「メムノンの巨像」。ローマ時代に起きた地震でヒビが入り、風によって鳴る音から「像が歌う」と不思議がられていたらしい。

夜になると活気づくルクソールのスーク（市場）。

シーシャ（水たばこ）を楽しむエジプト人たち。ラマダン明けだから余計に美味いんだろうね。

スークではお土産にエジプト発祥の紙「パピルス」を数枚購入した。

ルクソールで泊まったのは駅から徒歩5分の「エルサラーム・ホテル」という宿。ファン付きのドミトリーが10EGP（約130円）と格安。ただし、夜はクソ暑い。

シーシャを吸うオーナーのアリさん。日本名は「田中眞紀子」。顔が似ているという理由で日本人に名付けられたらしい。根はいい人なんだけど、ツアー代をボッてくるので注意が必要。

ちなみにルクソールではINTERNATIONAL STUDENT CARD（国際学生証）の発行が可能。カイロにも探せばあるかも？写真の看板が目印です。分からなければエルサラーム・ホテルの人が教えてくれます。必要なのは顔写真1枚と発行手数料の120EGP（約1,500円）。エジプトでの博物館や遺跡入場料が全て半額になるので重宝します。自分の作ったカードには、年齢的に学生じゃマズいのか“TEACHER”と記載されていましたが、問題なく入場料は半額になりました。こんなに入場料が安くなるなら、カオサン滞在中に学生証作っておけばよかった…