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世界遺産 アブ・シンベル神殿

August 06, 2012

ルクソール滞在後は、さらに南へ移動。ナイル川の果てにある世界遺産「アブ・シンベル神殿」を見に行くため、まずは観光の拠点となる町アスワンへと向かった。(*写真はアブ・シンベル大神殿)
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ルクソールからアスワンへは朝7時30分発の列車で移動。料金は3等席で11EGP(約140円)だった。写真はルクソール駅。
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アスワンには4時間ほどで到着。ここからアブ・シンベル神殿までは各ホテルが主催しているミニバスツアー(往復移動のみ)で行く方法が一般的。早速、チェックインした宿でアブ・シンベル神殿のロングツアーを申し込んだ。
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ツアーバスは深夜3時半にアスワンを出発。アブ・シンベルまでは280kmの道のり。所要約3時間ほど。
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アブ・シンベルまであと少しというところでタイヤがパンク。おいおい大丈夫か…
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なんとか無事にタイヤ交換も終わり、アブ・シンベル神殿に到着したのは朝7時半。神殿には朝早くから大勢の観光客が訪れていた。
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大きな岩山をぐるっと回り込むと、突如巨大な神殿が姿を現した。今から約3300年前に建造されたといわれる「アブ・シンベル大神殿」。正面には当時の王、ラメセス2世の高さ20mの巨像がそびえ立つ。近くで見るとものすごい迫力だ。
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神殿入口の上にあるホルス神像。
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残念ながら神殿内は撮影禁止。王家の谷の墓内同様に、たくさんの巨大な壁画やヒエログリフなどがびっしりと描かれていた。写真は入口手前の壁に描かれているヌビア人捕虜の壁画。
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大神殿の隣に建つのは、ラメセス2世が王妃ネフェルタリのために建造した「アブ・シンベル小神殿」。
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大神殿と比べると確かに小さいが、それでも正面の巨像には圧倒される。
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これらの神殿は、アスワンハイダム建設時に水没の危機にさらされていた。そこでユネスコが世界中に呼びかけ、募金だけでなく、どのような形で移動したらよいのか広く意見を募集した。そして見事救済されたのである。
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その救済方法とは、遺跡を数千個のブロックに切断する方法。1964年から4年間かけて元の位置より60m上にそっくりそのまま移転することに成功したのだ。この国際的なキャンペーンによって、人類の遺産ともいえる自然や文化を保護しようという機運が高まり、ユネスコの「世界遺産」が生まれたという。
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アブ・シンベルをあとにし、次に向かったのはアスワン近郊にある「イシス神殿」。この神殿は島にあるため、ボートで行くしか方法がないのだが、ここのボート乗り場のボッタクリは異常。相場は1隻往復で50EGP(約650円)なのだが、尋ねると60US$とか言いやがる。あまりに頭に来たんでつい「Fuck you!」と言ってしまったのがマズかった。怒った船頭が詰め寄ってきて激しく罵倒してきたのだ。仲裁が入ってきて事なきを得たが、もう少しで手が出るところだった。危ない危ない…
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結局、一緒のツアーだった日本人と3人で別の船に乗り、一人あたり往復25EGPでなんとか落ち着いた。ここほんとにボッてくるので注意してください。
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神殿の塔門はかなり大きい。
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イシス神殿と聞くと、ついドラクエIIIの砂漠の町イシスを思い出してしまう。
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列柱に描かれているハトホル神の壁画。
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イシス神殿の至聖所。
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どの部屋にも神のレリーフやヒエログリフがたくさん描かれている。
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イシス神殿の横に立つハトホル神殿。これらの神殿は元々フィラエ島という島にあったのだが、ここもアブ・シンベル神殿と同様、アスワンハイダムの建設により水没の危機にあった。そこで隣の現在地アギルキア島に移転が行なわれたという。そこまでして遺跡を守ってあげるなんてすばらしいよユネスコ。
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最後にアスワン宿情報。今回泊まったのは、駅から徒歩4分の「ヌビア・オアシス・ホテル」という宿。ファン付きのシングルで20EGP(約260円)。レセプションルームにてWi-Fiが利用できます。ちなみに、アブ・シンベル神殿単体のツアーは70EGP、イシス神殿やアスワン・ハイダムなどを含めたロングツアーは80EGPでした。

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