IMG_4697

世界遺産 メテオラ

September 19, 2012

鋭く切り立った岩山の頂に建つ孤高の修道院メテオラ。かつてこの地に住んでいた修道士たちは、より神に近づくために、命懸けで高い岩山の頂に修道院を造り上げたという。そんな天空の修道院メテオラを訪れた。(*写真はアギア・トリアダ修道院とカランバカの街並み)
IMG_4245.JPG
メテオラへは麓にある町カランバカが拠点となる。アテネからカランバカ行の列車は、朝8時頃と16時16分発の一日二本。料金は18.3€(約1,830円)。午後の便は直通ではないため、途中のPALEOFARSALOS駅でカランバカ行の列車に乗り換えて向かった。
IMG_4255.JPG
カランバカには21時半に到着。カランバカの宿はネットで調べた限りじゃどこも高く、10€台の宿は見つからなかったので、一泊25€(朝食付き)の「Aeolic Star Hotel」を前日に予約。
IMG_4260.JPG
部屋はなかなか快適。Wi-Fiも使えてバスタブ、テレビ、バルコニーまである。
IMG_4268.JPG
翌朝、バルコニーに出てみると、巨大な岩山がすぐ目の前にそびえ立っていた。昨日の夜うっすら見えていた影の正体はこれだったのか。
IMG_4271.JPG
朝食をいただいたあと、バスターミナルに行き、次の目的地テッサロニキ行のバスチケット(20€)を購入。出発時刻は本日15時15分。それまでにメテオラ観光を終えて戻らなければならないというプチ弾丸スケジュールだ。
IMG_4272.JPG
朝9時、宿近くのロータリーからメテオラ行のバスに乗り込む。料金は1.6€。
IMG_4435.JPG
メテオラの頂上までは約15分ほどで到着。写真は14世紀に建てられた最も古くて大きい「聖・大メテオラ修道院」。
IMG_4332.JPG
修道院内部にあるワインの貯蔵庫。
IMG_4344.JPG
頭蓋骨が並ぶお部屋。
IMG_4413.JPG
修道院の台所。
IMG_4356.JPG
ろうそくに火を灯すキリスト教徒。
IMG_4297.JPG
中庭から眺めた「ヴァルラーム修道院」。メテオラにはかつて24の修道院があったといわれているが、その多くは廃墟となり、現在見学できる修道院は6カ所のみとなっている。
IMG_4395.JPG
ヴァルラーム修道院までは聖・大メテオラ修道院から歩いて10分ほど。ここは14世紀にヴァルラームという修道士が開いた修道院である。
IMG_4529.JPG
ルサヌー修道院。ここは16世紀に建てられた尼僧院。
IMG_4554.JPG
修道院の入口には尼僧用のスカーフがたくさん吊り下がっていた。
IMG_4563.JPG
双頭の鷲がシンボルのギリシャ正教会の旗。
IMG_4582.JPG
ルサヌー修道院の裏にある山道から見た景色。
IMG_4632.JPG
さらに山道を登ると、メテオラ全体を見渡せるビューポイントに到着。
IMG_4656.JPG
ここから見渡す景色はまさしく絶景。
IMG_4666.JPG
巨大な岩山と岩山の隙間から見えたカランバカの街並み。
IMG_4788.jpg
ビューポイントから東へ歩くと、鋭く切り立った岩山の上に建つ「アキア・トリアダ修道院」が見えてくる。メテオラとはギリシャ語で「宙に浮く」という意味だが、まさしくその名がふさわしい神秘的な光景だった。
IMG_4743.JPG
修道院の中庭からは、赤い屋根が印象的なカランバカの街並みが見渡せた。
IMG_4762.JPG
最後はさらに東にある「アギオス・ステファノス修道院」へ。ここもルサヌー修道院と同じく尼僧院。中を見学しようと思ったが、お祈りの時間が来たため、すぐ追い出されてしまった。
IMG_4780.JPG
5つの修道院を巡り終え、時刻は既に午後2時過ぎ。あと1時間で町に戻らなければバスに乗り遅れてしまうため、来た道を小走りで走っていると、車で通りかかったギリシャ人の夫婦が親切にも町の近くまで乗せてくれた。ありがたい。写真は後部座席の赤ちゃん。
IMG_4807.JPG
町の手前で降ろしてもらい、再び歩きながら帰る。下から見上げた修道院もなかなかの絶景。
IMG_4817.JPG
メテオラの修道院は今でこそ橋や階段が整備されているが、かつては縄のハシゴを登ったり、カゴに乗って引き上げられたりして、上まで到達していたという。
IMG_4824.JPG
数十分ほど歩いてなんとか時間内に町へ帰還。こうして見ると、カランバカの町はカッパドキアにあるギョレメの町のようだ。
IMG_4828.JPG
15時15分、バスは定刻通り出発し、30分ほどで隣町トリカラに到着。そこからバスを乗り換え、ギリシャ第二の都市テッサロニキへと向かった。

タグ: , ,

Leave a Comment

Return to Top ▲Return to Top ▲