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初転法輪の地 サールナート

June 18, 2012

ブッダガヤで悟りを得たブッダが次に目指したのは、当時多くの宗教者が集まっていたヴァラナシ。その郊外にあるサールナートでブッダは、かつて共に修行した5人の修行者と再会し、自分が悟った真理を初めて語った。この教えはやがて世界へと広まり、ついに「仏教」が誕生した。昨日はこの初転法輪の地といわれるサールナートに足を運んだ。
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サールナートへ行くには、まず拠点となる町ヴァラナシへ向かう。ガヤ駅を早朝5時に出発した列車は6時間程でヴァラナシに到着した。写真はヴァラナシ駅。
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駅で声を掛けてきたオートリキシャの運転手に誘われるがまま、シヴァーラーガート近くのSandhya G.H.という宿へ向かった。インド人オーナーと日本人の奥さんが経営している宿で、日本食が食べれる屋上レストランも併設しており、なかなか居心地が良い。ファン付きシングルで1泊300INRのところ、連泊するので200INR(約280円)にしてもらった。
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サールナートはヴァラナシから北東に10km程離れた場所にある。バスで行こうと考えていたが、現在は出ていないらしい。仕方ないので少々高いが400INR(約570円)でオートリキシャを半日チャーターしてサールナートへ向かった。
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ダメーク・ストゥーパ・モニュメントサイトの敷地内は公園のようになっていて、木陰で休んでるインド人のカップルや、巡礼しに来ているお坊さんなど、訪れに来ている人も様々。
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巡礼に来ていた僧侶たち。
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公園内でひときわ目立つのがこのダメーク・ストゥーパと呼ばれる仏塔。6世紀もの昔に造られたといわれている。ちなみにこの仏塔(ストゥーパ)は、ブッダの象徴、その教えの象徴としての意味を持ち、日本の仏教寺院にある五重塔なども、このインドの仏塔が起源らしい。
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仏塔に彫られたレリーフ。
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公園内の遺跡のほとんどが壊された状態のまま残っているが、元々ここは寺院があった場所。まるで古代ローマ遺跡にいるような雰囲気だ。
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ダメーク・ストゥーパ・モニュメントサイトから歩いて5分程の場所には日本寺がある。
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いろんな国のお寺を巡ってきたけど、やっぱ日本の寺が一番落ち着く。
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ダメーク・ストゥーパの裏手にはお城のような形のムールガンダ・クティー寺院がそびえ立つ。
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寺院内の黄金仏像。
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この寺院の内部には、壁いっぱいにブッダの生涯を描いた壁画がある。
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戦前に野生司香雪(のうすこうせつ)という日本人画家が描いた作品らしい。オーラによって何も寄せ付けないブッダが描かれている。天野喜孝みたいなFFタッチでカッコいいね。
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寺院の裏手にある菩提樹の前には、ブッダと説法を聞く5人の修行僧の像がある。
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ブッダの説法を聴いたのは、5人の修行僧と森に住む鹿だったといわれている。そしてこの教えが後に「仏教」として世界中に広まって行くことになる。自分も一応は仏教徒の端くれ。ここが“仏教の生まれた場所”と思うと、なんだか妙に親近感が湧いてきた。

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