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聖なるガンガーの一日

June 22, 2012

ヴァラナシといえば、インド各地から巡礼者が訪れるヒンドゥー教の聖地であるとともに、世界中から多くのバックパッカーたちが集う聖地でもある。ガンジス河(ガンガー)の岸辺に連なるガートでは、朝早くから沐浴をする人が訪れ、夜になると毎晩プジャーと呼ばれる礼拝の儀式が行なわれる。そんな聖なる河ガンガーの一日を追った。(*写真はプジャーの一場面)
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ガンガーの朝は早い。まだ早朝5時だというのに沐浴をする人々の姿が多くみられる。
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「ヴァラナシに来たら絶対ガンジスで沐浴しよう!」そう意気込んでいたが、実際に河を近くで見て入るのをためらう。いくら聖なる河といえど、水が汚すぎる…。切り傷たくさんある足から細菌でも入ったら大変。ただでさえ食欲不振で体調が悪いのに、病原菌で追い討ちをかけられたら旅がここで終わってしまう危険性もある。
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というわけで沐浴は断念。入れなくてちょっと残念。インドに来て少し臆病になっている自分がいた。
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ガートではボートに乗らないかと船頭たち呼び込みをしている。対岸までの往復で20INR(約30円)というので渡ってみることにした。
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ガンガーから眺めたガートの風景。
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炎が上がっているのはマニカルニカー・ガート。このガートは火葬場である。ここで火葬してもらうためにとインド中から死体が運ばれてくる。人生を充分に経験していない子供は、宗教上の理由で火葬することできないため、石をくくり付けてそのままガンガーに沈めるという。
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対岸は不浄の地とされ、誰も住んでいない砂地が広がる。その中央で堂々と立ちションするインドのフレディ・マーキュリー。
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河の水はガート側よりこちらの方がきれいに見えた。といっても同じガンガー。入る気にはなれなかった。
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一緒に乗ってきたインド人たちは、ボートを降りると次々に沐浴を始めた。
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ガンガーで沐浴しながら祈る人々。
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子どもたちに一緒に泳ごうぜと誘われるが断固拒否。そして30分間の沐浴タイムは終了。再びガートへと引き返した。
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夕方になり再びガンガーへ。
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この時間でも沐浴する人はたくさん。今の時期は特に暑いから気持ち良いんだろう。
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巡礼者が一番多いといわれるダシャーシュワメード・ガートの周りは、日本語で話しかけてくるインド人が特に多い。自分もたくさんのインド人に声を掛けられたが、中には有吉と友達というインド人もいて一緒に移っている写メを見せてもらった。猿岩石時代の親友かもね。
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日が沈むにつれてガートではたくさんの花売りが声を掛けてくる。
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せっかくなので一つ10ルピーで花を買い、ガンガーへお祈りをして灯籠流しを行なった。
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日も完全に沈んだ頃、ドラと太鼓が鳴り響く中プジャーが幕を開けた。
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火を灯した燭台を掲げて祈りを捧げる礼拝僧たち。
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その光景をガンガーからボートで観覧するインド人たち。この日のプジャーは1時間程行なわれて幕を閉じた。毎晩がお祭りのように熱気に満ちあふれたプジャー。そして翌朝になればまた沐浴からガンガーの一日が始まる。まるでヒンドゥーの輪廻転生のように、毎日を繰り返しているかのように感じたヴァラナシの町であった。

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