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世界遺産 タージ・マハル

June 25, 2012

インドと聞いて一番に思い浮かぶのは「タージ・マハル」という人が多いと思う。自分もその一人。小さい頃からインドのイメージはあの白くて大きなお城だった。しかし実際はお城ではなく、タージマハルは巨大なお墓だという。
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タージ・マハルのあるアーグラまでは、ヴァラナシから列車で12時間程。アーグラには朝7時に到着した。宿は駅から徒歩5分のアジャイ・インターナショナル・ホテル。列車で一緒だった日本人と韓国人のパッカーと3人部屋(一人200INR)を借りることに。写真は駅から見えたイスラム教のモスク、ジャマー・マスジット。
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宿にチェックイン後、次の目的地リシュケシュへの列車チケットを探し求めてフォート駅へ。しかし、ここでは取り扱ってないらしく5km程離れたカーント駅なら予約できるという。仕方なくカーント駅まで行ってみるが、今度は逆にフォート駅のブッキングオフィスに行けといわれる。ったくどっちなんだよ…
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再びフォート駅へ戻りブッキングオフィスに問い合わせると、リシュケシュへはローカル線の自由席しかなく、52INR(約75円)と破格だが、リシュケシュまで24時間座りっぱなしだという。それはちょっとキツい…
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列車はあきらめ、バスで行こうと思いFatehabad Rd.沿いにある日本人旅行者の間で有名なRaj Travels Indiaという旅行会社へ。リシュケシュ手前のハルドワールまで寝台バスがあるというので750INR(約1,070円)でなんとかチケットをゲット。ここにいるラージさんは日本語が上手でとても親切に対応してくれます。
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チケット予約に半日も要してしまった。日中の日差しは強く40度を超えるので、夕方になってから観光することに。写真はアーグラ城。
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城付近を歩いているとオートリキシャの運ちゃんに声を掛けられる。ヤムナー河沿いにあるイティマド・ウッダウラー廟と、夕焼けに染まるタージ・マハルを見に行かないかと言われ、連れて行ってもらうことにした。
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白い大理石な印象的なイティマド・ウッダウラー廟。ここはジャハーンギールの妃、ヌール・ジャハーンが1622年〜28年に親のために建てたお墓。
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壁面はモザイク柄を中心とした細かいレリーフが美しい。この廟に使われた大理石の透かし彫り技法は、のちにタージ・マハルに受け継がれたという。
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続いてタージ・マハルの裏手にあるヤムナー河対岸の庭園へ。ここはムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが自らの墓「黒いタージ」を建てる予定だった場所。しかし自分の息子に幽閉されてしまい、結局幻に終わってしまったという。愛妃であるムムターズ・マハルのお墓として建てた「白いタージ」と、自分の墓である「黒いタージ」。ふたつの「タージ」は橋で結ばれる予定でいたが、残念ながらこれも夢と果ててしまった。
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アーグラ滞在2日目は、朝5時に起きて早朝のタージ・マハルへ。
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入場料は750INR(約1,070円)と結構高め。ヴァラナシで会った日本人曰く、四日前は何らかの理由で入場料がタダだったという。惜しかったなぁ。
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でーんと構えるタージ・マハル正門。ここをくぐるとタージ・マハルが姿を現す。
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完全なシンメトリーのタージ・マハル。
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近づくにつれてその巨大さが分かる。まじでけー!
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ベスト撮影ポジションを占領してなかなかどかない中国人観光客。旅行中どこ行ってもよくある話。
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タージ・マハルから望んだ庭園。こちらもきれいなシンメトリー。
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ドーム内部は撮影禁止だが、中には愛妃ムムターズと皇帝シャー・ジャハーンの棺が寄り添うようにして安置されている。
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細かく施された花柄のレリーフが印象的。
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東側にあるモスク内部から見たタージ・マハル。どこから見ても絵になるね。
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庭園内にいたシマリス。
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建築狂だった皇帝シャー・ジャハーンは、亡くなった愛妃ムムターズのために22年もの歳月と、国が傾く程の莫大な費用をかけ、このタージ・マハルを建設し、その愛を表現しようとしたという。しかしその結果、自分の息子に幽閉され、死後はタージ・マハル内の妃の棺の横に葬られることとなる。タージ・マハルにこんな悲しい物語があったとは…。今では世界の見世物小屋となってしまって、ちょっぴり可哀想なタージ・マハルであった。

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