August 17, 2012
ペトラ滞在後は、翌朝6時30分に宿から出るミニバスでアンマンへ移動。料金は5JD(約560円)、所要3時間。アンマン到着後、そのままイスラエルへ向かおうと思ったが、この日は金曜日で国境は正午で閉まるため、余裕を見てアンマンで一泊し、翌日国境越えをすることにした。(*写真はアンマンのアル・フセイン・モスク)
アンマンの宿泊先は日本人宿で有名な「マンスール・ホテル」にしようと思ったがまさかの満室。仕方ないのでマンスールから5分ほど行った所のTORWADAH HOTEL(5人部屋で1人1泊5JD)という宿に決定。ちなみにマンスール・ホテルは、2004年にイラクでテロリスト集団に拉致され、不運にも殺害されてしまったあの香田さんが生前最後に滞在していた宿。それが由来で別名「コーダ・ホテル」とも呼ばれている。
アンマンの街を散策。金曜日に開かれるという鳥のスーク(市)を見に行ってみる。
食用なのかペット用なのかよく分からないが、売られている鳥の多くはハト。
ハトを手に取る子ども。
アンマンのダウンタウン。
フレッシュジュース屋さん。一杯1JD。オレンジジュースはマラケシュのフナ広場を思い出させるキリッとした味だった。
街ブラにも飽きてきたので、食品スーク近くにあるハマム(サウナ風呂)に行ってみる。アカスリマッサージ込みで6JD。スチームサウナで10分ほど体を温めたあと、個室に連れて行かれ、巨漢のおっさんに体をゴシゴシされる。しかし途中で下半身に巻いていたタオルをはがされ全裸状態に。しかも、おっさんまで自分の腰巻きを外して2人とも真っ裸。はたから見たら絶対勘違いされたと思う。肛門に恐怖を感じながら20分ほど体を洗ってもらい終了。もう二度とハマムには行かないだろう。
アラビアンコーヒーの味はちょっと独特。甘苦くて美味しい。
ラマダーンが明けて夜の街を楽しむ子ども。アンマンの人たちは日本人に対して友好的な人が多いように感じた。
翌朝、いよいよイスラエルに向けて出発。アンマンから国境のキング・フセイン橋までは宿で手配したタクシーで25JD、5人で行ったので一人当たり5JDだった。ヨルダン側の国境は金曜と土曜は正午で閉まるため、朝7時頃には出発した方が賢明。
宿からキング・フセイン橋手前のイミグレーションオフィスまでは1時間で到着。
イミグレでは出国税8JDを払う必要がある。そして、ここで注意しなければならないのが出国スタンプ。何がマズいのかというと、パスポートにイスラエルへの渡航履歴があると、イスラエルと国交のない国(シリア、レバノン、イエメン、イラン、パキスタン、ブータン等)に今後入れなくなってしまうのだ。つまり、キング・フセイン橋の国境からヨルダンを出国した記録があるということは、同時にイスラエルに入国したという意味になってしまうので、ここではヨルダンの出国スタンプはパスポートではなく別紙に捺してもらう。もし国交のない国に今後行く予定がない場合はパスポートに捺してもらってかまわない。
国境間のキング・フセイン橋は専用のバスで移動。料金は4JDで、バックパックはプラス1.25JD必要。
出国時にスタンプを捺してもらった紙は、バスの中で回収される。
キング・フセイン橋のバス移動はたったの4分ほど。この距離で600円近くも取られるとは…
イスラエル側のイミグレに到着後は、オレンジ色の服を着た職員に荷物とパスポートを預ける。パスポートは裏にシールを貼られて返される。
そしてイミグレ。ここでも入国スタンプは別の紙に捺してもらうように伝える。必ず理由を聞かれるので適当に「1ヶ月後にイエメンに行く予定がある」とか答えとけばOK。あとは「イスラエルではどこに行く予定?」「どのくらい滞在するの?」「滞在先はどこ?」「イスラエルに知り合いはいる?」「イスラエルのあとはどこに行くの?」など何個か質問されるので正直に答える。もしここで怪しまれると別室行きになるらしい。ちなみにイミグレの2番を担当している職員めっちゃ可愛いです。イスラエル人女性は噂通り美人が多い。
イミグレ通過後、すぐに入国スタンプの捺された紙は回収される。預けた荷物を受け取った後、余ったヨルダンディナールをイスラエルシェケルに両替。ここのレートはめちゃくちゃ悪い。
国境からエルサレム行きのセルビスは荷物代を含めて42ILS(約820円)、所要1時間ほど。
セルビスはエルサレムのダマスカス門前に到着。近くにあるアラブバスターミナルから75番のバスに乗り、宿泊先の「イブラヒム・ピース・ハウス」へ向かう。料金は5ILS(約100円)、所要5分ほど。降りた場所からT字路を左に進み、坂道を下った先にイブラヒム・ピース・ハウスはある。アンマンからエルサレムまで約6時間半もかかったが、その大半はイミグレ等の所要時間。もっとスムーズにいかないもんかね。まぁとりあえずイスラエルに入国できて一安心。
タグ: Accommodation, National Border
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写真、まじで綺麗ですね。自分が旅行してるみたいでとても楽しく読ませてもらいました。ありがとうございました!
わたしは中東関係の話題が好きないち読者ですが、初めまして。
昨日ネットサーフィンしてたところ、イブラヒムさんについて色々なブログを見つけて読んでいました。
その時に初めて知ったのですが、彼は今とても大変な状況にいるようです。
裁判での判決で、毎月1300シェケルをこの先6年間払わないと家が取り壊しになり、イブラヒムさんが投獄されるということです。(ソース:http://www.gofundme.com/ryoao)
イブラヒムさんももう70あたりのご高齢で、この先後何十年行きられるかもわかりません。どうにか残りの人生、彼の楽しみを奪わないようにできないかと思います。
3ヶ月ほど前、海外のイブラヒムファン達がこのサイトを立ち上げました。ここのペイパルから、イブラヒムさんに募金できます。ペイパルはアメリカでは主流の安全な決済方法です。もし可能でしたら、ウェブサイトから募金をお願いします。少しでも、助けになると思います。どうかよろしくお願いします!!!
http://peaceforibrahim.tumblr.com/
けいさん
コメントありがとうございます!
返信が遅くなり申し訳ありません!
僕が滞在していたときもその話を本人から聞きました。
イブラヒムさんそのとき泣いていました。。。
あの家がなくなるとイスラエルの旅の楽しみも半減しそうですね。
僕もなんとか力になれるようにできる限り協力したいと思います。
情報ありがとうございました。