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THE END OF THE WORLD

October 28, 2012

スペインの旅を終え、次に向かったのはポルトガルの南の町、ラゴス。そして、ここからさらに西にある港町、サグレスへと向かった。この町を訪れた目的はただひとつ。深夜特急で沢木耕太郎が「果ての岬」と呼んだ場所を、この目で確かめてみたかったからだ。
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セビーリャからラゴスまでは国際バスで所要6時間。料金は21€。スペインとポルトガルの国境では、警察によるパスポートチェックがあった。
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ラゴスでは「JJs Yard」というペンションに宿泊。6人部屋ドミトリー(Wi-Fi有り)で一泊11.5€。ご主人のJさんはとてもフレンドリーで親切な方だった。
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バスターミナルで時刻表を確認したところ、ラゴス〜サグレス間のバスは、大体1時間に1本ほど出ているようだ。というわけで、早速バスに乗ってサグレスへ向かった。
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バス(片道3.8€)は1時間ほどでサグレスに到着。バスを降りると、海の向こうに出っ張った岬が見えた。あれが例の「果ての岬」なのだろうか。
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でも反対側にも似たような岬があるんだなこれが。一体、最果てはどっちなんだ?
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どっちに行こうか迷っていると、同じバスに乗ってきたオーストラリア人のパッカーカップルが「多分あれじゃね?」と、バスを降りて最初に見えた岬を指差して言った。
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彼らも、もちろんサグレスに来た目的は、果ての岬を見に行くため。それならと一緒に岬へ向かうことにした。
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岬を目指しながら崖沿いを歩いて行くと、城門みたいなところに到着。入場料3€。う〜ん、何か違うような… まぁとりあえず入ってみよう。
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中に入ると、まっすぐに伸びる道があり、その先には灯台らしき建物が見えた。
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歩くこと10分、灯台に到着。なんか寂れてんなあ。
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さらに数分歩いて「果ての岬」に到着。しかし、いまいちしっくりこない。灯台も岬の結構手前にあったし、人もまばらだ。
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確認のため、近くにいた釣人に尋ねてみると、ここは昔、要塞があった場所で「果ての岬」ではないという。じゃあさっき反対側に見えた岬なのかと尋ねるが、それも違うらしい。
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釣人は西の方角にうっすらと見える陸を指差し、こう言った。 That is “The end of the world”
直訳すると”世界の終わり”。なんてCoooolな名前を付けやがるんだこの釣人は。霧がかっていて気づかなかったが、確かに遠くに細長い陸が見えた。でもここからかなりの距離だ。
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ラゴスへの帰りの最終バスの時刻は19時35分。まだ3時間半ある。ここまで来たら行くしかないっしょ! というわけで、町で見つけたレンタサイクル屋で自転車を借り、早速向かうことに。
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レンタサイクル屋の親父の情報によると「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」までは自転車で20分程らしい。とりあえず、岬目指して突っ走る。
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が、遠くに見える岬に目を奪われ、気づいたら道を外れて崖に出てしまった。長く旅を続けても、生まれつきの方向音痴は治らない。
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なんとかメインロードまで戻り、約40分かけて「サン・ヴィセンテ岬(通称 果ての岬)」に到着。町から岬までは舗装された道路を辿って行けば、迷うことはなかったのだ。
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ちなみに、今僕はここにいる。
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岬の灯台へ行こうとすると、入口で係員に止められた。なんと、灯台は17時で閉まってしまうらしい。ただいまの時刻は17時4分。ここまで来たのに!ちょっとくらいいいじゃんか…ケチ!
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仕方ないので、外側から灯台を眺めて、しばし感慨にふけってみる。。。ここがユーラシア大陸最西南端。もうこれ以上、陸路で西へ進むことはできない。そして遥か海の向こうには、コロンブスが目指したアメリカ大陸があるのだ。
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ユーラシア大陸を横断して今日で291目。ようやくここまでやって来た。沢木耕太郎は、この海を眺めて旅の終わりを感じたという。僕の旅もそろそろ潮時かな… さあ、旅の終着地ロンドンまで行って、日本へ帰ろう。

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