October 20, 2012
バルセロナを旅する上で欠かせないのが「サグラダ・ファミリア」や「グエル公園」をはじめとしたアントニオ・ガウディの作品群。バルセロナの町中には、彼が手がけた建築物が数多く点在している。バルセロナ2日目は、世界遺産にも登録されているこれらのガウディ作品群を巡った。(*写真はカサ・ミラ屋上のオブジェ)
まず最初に訪れたのは、石で造られた独特な形状から「石切り場」という異名を持つ「カサ・ミラ」。
ガウディが得意とする曲線を多用に使ったこの建物は、山がテーマらしい。
中に入ると外観のイメージとは違って近未来的な雰囲気。素晴らしい吹き抜けだ。
特徴的なデザインのガラス扉。
エレベーターで屋上に上がると、これまた奇妙なガウディ・ワールドが広がっていた。
山がテーマなだけあって、形状や色づかいがその雰囲気を醸し出している。
屋上の所々に、曲線を多用したへんてこなオブジェがいっぱい。
大仏みたいなオブジェ。
こちらは何でしょう。はに丸に出てきそうなキャラだ。
ロビンマスク!? 最近見かけないと思ったらこんなところにいたのか…
ただのオブジェと思いきや、実はこれらは全て排気口なのだ。
ちゃんと意味があって作られているところが素晴らしいね。
屋上の一階下は博物館になっている。ここの内装も素敵すぎる。
ガウディがデザインした椅子。機能的にもちゃんと作り込まれてることが紹介映像を通してよく分かった。
博物館の下は家となっている。カサ・ミラは、その名の通りミラさんの家なんだけど、住んでいたのは3階のフロアだけで、残りの部屋は賃貸アパートらしい。
外に出るとカサ・ミラの入口には行列が。自分の時はすんなりと入れたのに。タイミングが良かったのかな。
続いて「カサ・バトリョ」へ向かったが、こっちにも行列が…。時間がもったいないので入るのはやめた。ちなみにカサ・ミラのテーマが山なのに対し、この家は海がテーマ。
カサ・ミラの博物館で「カサ・バトリョ」の紹介映像をじっくり見たので、おおまかな内装のイメージは想像できた。が、今思えば、やっぱ自分の目で観ておきたかったな…
ちなみに夜はこんな感じにライトアップ。
次に向かったのは、市民の憩いの場「グエル公園」。
ここは、グエルさんという実業家がイギリス風の田園都市を造ろうと構想していた土地なのだが、資金面などの問題により、途中で工事が中断され、後にガウディによって公園に生まれ変わったという。
公園のテラスから眺めた景色。入口にはお菓子の家のような建物が2つ並んでいる。
これも公園の一部。まるで生き物のようだ。
公園は高い丘の上にあるので、ここからバルセロナの町を一望することができる。
あっ、サグラダ・ファミリア!でかいなあ。
公園の丘から夕陽を眺めていたネコ氏。
公園の入口にある有名なトカゲさん。観光客の記念撮影が絶えない。
夜はマルクさんと一緒に、オススメのスペイン料理屋さんへ。食べてみたかったイカスミのパエリア!めちゃうまでした。気になる翌朝のトイレはというと… やめときましょう!
バルセロナ3日目。この日は「サグラダ・ファミリア」の内部を観に行ってみる。相変わらずの大行列だったが、今日でバルセロナも最後ということで我慢。
30分ほど並んでようやく入場。入口正面にそびえる「受難のファサード」には、悲しげな表情の彫刻がいくつもある。
そして反対側にそびえるのが、キリストの生誕と幼少期を表した「生誕のファサード」。
昔、ネスカフェのCMでサグラダ・ファミリアを一躍有名にした彫刻家、外尾悦郎氏が手がけた部分でもある。「ダバダ〜 ダ〜バ ダバダ〜 ダバダ〜♪ 外尾悦郎は知っている…」ってやつ。
こちらは受難のファサードとは違って、優しげな表情の彫刻が多い。写真はイエス誕生。
こちらは大工の仕事を手伝う少年期のイエス。
入口の扉にはびっしりと英語(スペイン語?)で何かが書かれている。
聖堂内は外観とは全く違った雰囲気。骨のような巨大な柱が、高い天井を支えるように何本も立っている。まるで恐竜の体内にでも入っているような気分だ。
エレベーターに乗って上まで登ってみる。塔のてっぺんが近いぜ。
上から見た地上の風景。落ちたら確実に死ぬなこれは。
帰りは階段で降りる。カタツムリみたいな螺旋階段だ。
地下は博物館になっていて、サグラダ・ファミリアの完成予想図やファサードに彫られた彫刻のデッサンなどが展示されている。
これが完成模型。まだまだ先は長そう。生きているうちに見れるといいな。
ガウディが手がけた作品は、今回拝見した建物以外にも、まだまだたくさんある。全て見て回るには最低でも1週間は必要だ。ほんとにガウディの独自の世界観は見れば見るほど、知れば知るほど面白い。是非また見に行きたいと思う。デザイナーさんは一度は見ておくべきかもです。以上、バルセロナからお送りしました。
タグ: Gourmet, World Heritage
深夜特急のような酔狂な旅に憧れて2012年1月よりユーラシア大陸横断の放浪旅へ。プライベートでごめんなさい...
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美しい写真に、思わず見とれてしまいました。
町全体が芸術・・・というのを超えて
異正解?という気さえします。
埼玉の田舎暮らしの身としては(^-^;)
トカゲさんも毎日激務で大変ですね。
本当にお疲れ様です(笑)
KAnaKAnoさん
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
ガウディの作品はひとつひとつが異なったスタイルで、
本当に同じ人物が手がけたとは思えないほど、
バリエーションに富んでいて面白かったですよ〜。
機会があれば是非お立ち寄りください!