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世界遺産 アルハンブラ宮殿

October 24, 2012

トレドの次に向かったのは、アンダルシア地方の古都グラナダ。かつてイスラム教徒に支配されていたこの地方には、今でもイスラム時代の遺産が残っている。なかでも有名なのが、世界遺産にもなっている「アルハンブラ宮殿」だ。(*写真はアルバイシンの町並み)
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グラナダまではマドリッドの南バスターミナルから所要5時間、料金は17.53€。トレドからの直通バスは日曜の1便(12時発)しかないため、一旦マドリッドに戻ってから向かった。
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グラナダでは「HOSTEL ONE GRANADA」というホステルに宿泊。6人部屋ドミトリー(Wi-Fi有り、朝食付き)で12€。きれいなベッドなので安心していたが、まさかまさかの南京虫発生で体中をかまれてしまった。ヨーロッパでも南京虫さんは健在なのね…
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グラナダに着いた日は、あいにくの悪天候。雨は降るわ、外は寒いわ、南京虫にはかまれるわで最悪の日だったが、翌日はきれいに晴れてくれた。グラナダといえば世界遺産にも登録されている「アルハンブラ宮殿」が有名な町。早速、宮殿を目指して向かった。
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宮殿に向かう途中に見た、イサベル女王とコロンブスの像。コロンブスの像を見たのはジェノヴァ、バルセロナ、グラナダと、これで三度目。さすが新大陸を発見した人気者。
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さて、アルハンブラ宮殿に到着したのはいいが、思った通り大行列。30分ほど並んでようやく入場。チケット代は7€。あれ、意外と安い?
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スペイン(イベリア半島)は、かつてイスラム教徒が支配していた国。1492年、スペインはイスラム最後の拠点だったナスル王朝の首都グラナダを陥落させ、イベリア半島からイスラム勢力を一掃した。その最後の砦だったのが、この「アルハンブラ宮殿」だ。
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まず向かったのは「ヘネラリフェ」と呼ばれるナスル朝の離宮。美しく手入れされた庭園が出迎えてくれる。
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庭園にはきれいな花がいっぱい。
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細長い池が特徴的なアセキアの中庭。
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アセキアの中庭で結婚式の写真撮影をしていたカップル。
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イェーイ!
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丸みを帯びたアーチと細い柱は、イスラム建築でよく見かける特徴的なデザインだ。
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庭園の2階からパチリ。青い空と褐色の屋根と白い壁とが絶妙にマッチ。
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庭園から見たサンタ・マリア教会。
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次に向かったのは、アルハンブラ宮殿の心臓部となる「ナスル朝宮殿」。ここもまた行列。15分ほど待ってようやく順番が回って来たが、自分が買ったチケットでは入れないという。マジか!どおりで安いと思った。せっかく並んだのに…
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結局、チケットを買いに戻るのは諦め、宮殿前にある難攻不落の要塞「アルカサバ」へ。
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要塞の城壁内部に広がるアルマス広場。ここはかつて、アルカサバに勤める兵士たちの住居やローマ風呂があった場所らしい。
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要塞の塔の上からは、グラナダの町を一望することができる。
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塔の上から見えたカテドラル。
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白壁の家が密集している、アルバイシン地区の町並み。
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アルバイシン地区は、11世紀頃、イスラム教徒によって築かれた地区で、グラナダ最古の町並みが今でも残っている。
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最後に向かったのは「カルロス5世の宮殿」。当時最新だったルネッサンス様式の宮殿なので、他の建物とは全く違って見えた。
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宮殿をあとにし、イスラムの影響が色濃く残る、カルデレリア・ヌエバ通りを歩いてみる。
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この通りには、中近東やモロッコにあるようなエキゾチックな雑貨が並んだお土産屋がひしめいている。まるで中東にあるスークみたいだ。
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周囲に漂う革製品の香りがマラケシュのスークを彷佛とさせる。
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昼飯は、この地区のレストランで、モロッコ料理のタジン鍋を頂く。懐かしい味だ。
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腹を満たしたところで、アルバイシン地区にあるサン・ニコラス展望台へと向かう。
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展望台までは、白壁の家が印象的な町並みを通りながら徒歩10分ほどで到着。
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展望台から見えたシエラ・ネバダ山脈。きれいな万年雪の景色だ。
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そしてこの展望台から見える主役は、何といってもアルハンブラ宮殿。アルハンブラとはアラビア語で「赤い城塞」という意味。夕焼けで赤く染まる宮殿からこの名が付いたという。残念ながらこのあと曇ってしまい、夕焼け色に染まるアルハンブラ宮殿を見ることは叶わなかった。
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宿へ戻る途中、パフォーマーを発見。お疲れさまです。グラナダは2日間の滞在だったが、ヨーロッパの町中に小さなアラビアンワールドが広がっているようなそんな町の印象を受けた。この町にいると妙にモロッコに行きたくなってしまう。そんな気にもさせるグラナダだった。

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