September 01, 2012
サフランボルはその昔、この地域にサフランの花が群生していたことから名付けられた小さな町。14〜17世紀頃のオスマン朝時代は、シルクロードの通過点でもあり、商業都市として栄えたこの町には、今でも昔ながらの職人たちが暮らしているという。そんな伝統が息づくサフランボルの町を訪れた。(*写真はサフランボルの町並み)
サフランボルまではイスタンブールからバスで所要6時間ほど。スルタンアフメット駅近くの旅行代理店からオトガルまでのピックアップ送迎込みで45TL(約1,950円)だった。ちなみに、噂通りバスの中でWi-Fiが使えた。トルコのバスってすげー。
伝統的な家屋が多く残されていることから、サフランボルは町全体が世界文化遺産に登録されている。
サフランボルの町は歩いているだけで十分楽しい。まるでおとぎの国にいるようなかわいらしい町だ。
お土産屋さんが立ち並ぶ通り。この通りには、サフランボル名物のサフランで作られた石鹸屋さんやお菓子屋さんの他、手工芸を専門とする職人さんたちが店を構えている。
地球の歩き方に自分の写真が載っていることを自慢げに話す、革製品職人のおっちゃん。
おっちゃんは牛革のブレスレットを、ものの数分で作ってしまった。
さすが職人。どや顔で決める。
こちらは、ひょうたんランプの職人さん。まずはひょうたんを丁寧に洗う。
洗ったひょうたんを天日干しに。
そして、ひょうたんに穴をくりぬいて装飾を施す。
出来上がったひょうたんランプはこちら。Good job!
お土産屋さんでよく見かける、オレンジ色の屋根をした家の置物。
モチーフはもちろんこれ。サフランボルを象徴する昔ながらの民家。
これも全て手作り。職人さんが一個一個、丁寧に木でできたパーツを組み合わせて作っている。
鍛冶の工房にもお邪魔させてもらった。
作っているのは農具に使われる鍬の先っちょの鉄板部分。
赤く染まった鉄の塊を二人掛かりで叩きあいこ。工房内には、トンテンカン♪という金属の音が響きわたる。
完成した鍬がこちら。しばらくすると鍛冶職人のおっちゃんたちは、急に作業を止め、服を着替えてどこかへ出掛けてしまった。
おっちゃんたちについて行ってみると、そこはイスラム教のモスク。どうやら礼拝の時間だったようだ。勤勉ですなあ。
町の南にあるフドゥルルックの丘からは、オレンジ色に染まったサフランボルの町並みを一望することができる。
町を眺めていたトルコ人女性。日本人が珍しいのか一緒に写真を撮ってもらった。
やたらと猫が多いサフランボルの町。
ブドウが名産のサフランボル。どうりで町のいたる所にブドウの木がなってるわけだ。
町の中心にあるチャルシュ広場。丸ドームの建物はトルコ風呂のハマム。アンマンでの経験を踏まえ、今回はセルフ(25TL)で利用させて頂きました。ちなみにアカスリ&マッサージ込みだと35TLでした。
宿近くの食堂で頂いたキョフテ。美味すぎて何度も通わせてもらった。
顔なじみになった食堂のガキンチョたち。
笑顔が素敵なサフランボルの子どもたち。みんなかわいかったなー。
サフランボルで泊まった宿は「バストンジュ・ペンション」。4人部屋のドミトリー(朝食付)で一泊25TL(約1,080円)。もちろんWi-Fiも使える。ちなみに宿のオーナーは日本語が話せる。
自分が泊まった時は、他に宿泊客はおらず、部屋は貸し切り状態。300年の歴史がある伝統的な家屋をそのまま利用しているため、実際に昔ながらの民家に住んでいるような気分が味わえ、居心地も抜群に良かった。
サフランボルでは景観保全のため、新たに建物を建てる事はすべて禁止され、古い建物を修復するときも、できるだけ建物にダメージを与えないよう細心の注意が払われているという。そのおかげもあって、今でもサフランボルは時が止まったかのような古い町並みを残し続けている。サフランボルには2日間しか滞在しなかったが、町に暮らす温和な人々とノスタルジックな町の雰囲気とがいい感じに重なり合った素敵な町だった。
タグ: Accommodation, Gourmet, Local People, World Heritage
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