June 09, 2012
標高2,100mの高地にあるダージリン。世界的な紅茶の産地として有名な町だが、イギリス植民地時代に開業した登山鉄道も名物のひとつ。それが、動く世界遺産と呼ばれるダージリン・ヒマーラヤ鉄道、通称「トイ・トレイン」だ。
この動く世界遺産にどうしても乗ってみたかった。なんとか乗れないもんかと駅へ行ってみるとJoy Ride Trainという観光用の切符があるではないか。
Joy Ride Trainの切符は入手困難らしいが、朝早くに駅に出向いたおかげでなんとか昼発の乗車券をゲット。料金は260INR(約370円)だった。
発車時刻までの間、町をぶらぶら。町中にはトイ・トレインが走る小さなレールが敷かれているが、普段は庶民の歩道として使われているようだ。
ダージリン・ヒマーラヤ鉄道は1881年に開業したアジアの中で最も古い登山鉄道。
世界遺産に登録されたのは1999年で、2005年にニルギリ山岳鉄道、2008年にカルカー・シムラー鉄道が追加登録。現在は世界遺産「インドの山岳鉄道群」として3つの鉄道世界遺産を構成している。
車内の様子。やはりインド人観光客が多い。
大きな汽笛を鳴らしながら、いよいよ駅を出発。
道路や家屋のすぐそばを走るトイ・トレイン。このJoy Ride Trainはダージリン駅〜グーム駅の間を2時間で往復する。
出発して間もなく、貯水タンクのある場所で水補給。
再び走り、途中のバタシア・ループで10分休憩。
機関士のおっちゃん。雨にも負けず機関車を整備中。
ダージリンから50分でグームに到着。ここで30分の休憩タイム。インド人観光客に記念撮影を頼まれる。
グーム駅にあるユネスコ世界遺産の証。
しばらくして先頭車両だけ切り離されどこかへ。
ぐるっと線路を回って車両の後ろ側に連結。これでようやく機関車トーマスの完成!
石炭を補給して再びダージリンに向けて出発。
帰り道は比較的ゆるやかな坂を下って行く。写真は車内にいたインド人の子ども。
こんな感じで2時間のショートトリップは終了。鉄オタではないけれど、動く世界遺産に乗れたことに感動!チベットの青蔵鉄道もよかったが、これはこれでなかなか体験できない貴重な列車の旅であった。
タグ: World Heritage
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